シャロン
悲しいことがあると日記を書きたくなる。
文字に起こして悲しみを落ち着けようとする。自分で自分を慰める。
どこへも行き場のない悲鳴を、淡々と書き綴る。
決して知られることのない内側。
この行為が果たして自分の為になっているのか、それはわからない。
書き記したそのときの感情の言葉たちを見返すと、ああなにを書いているんだと恥ずかしい気持ちになって消してしまいたくなる。
この一曲は物語。4分半に満たないあるひとりの女性の物語。
<限りある命を照らすように 廻り続ける日々はあなたが 記した話の続きなんだ そんなことは分かってたのに>
花がいつか枯れるようにひともいつかはいなくなる。
そんな当たり前でわかりきったことに、どうしても永遠を願ってしまう。
そんな当たり前でわかりきったこと。求めたところで答えなど無いこと。
わかっているから。わかっているから伝えるという術を大切にするべきだ。
いつかの別れの準備より、今目の前の大切なものへ伝えるべきことを伝えておくこと。
あなたが今わたしにとっての「大切」だ。
<さよなら わたしはあなたに触れたあの日からずっと夢を見ている>
↓シャロン(live)/Halo at 四畳半↓