お米ハン

ご飯のお話ではないです

猛暑、灼熱のライブ


813HEY-SMITHLet it Punk TOUR

@Zepp名古屋 w/04 Limited Sazabys




8月。その日の名古屋は痛いぐらいに日差しが強くて、ドロドロになってしまいそうな猛暑。

そんな日に、Zepp名古屋では燃え滾るようなライブが開催されていた。


7月から始まった“Let it Punk TOUR”もいよいよ5本目。

ツアーも終盤に差し掛かった名古屋での対バン相手は、今や名古屋のヒーロー04 Limited Sazabys


フォーリミのホーム、愛する名古屋のパンッパンのフロアを前にGEN(B/Vo)が


「名古屋代表!04 Limited Sazabysです!」


と叫ぶ。その姿はまさにヒーロー、大きな歓声と次々とあがる拳。

一発目、なにが来るかと待ち構えていたらなんと2ndフルアルバム『eureka』より“Feel”。全く予想していなかった一曲目。予定調和をぶち破る、これがフォーリミのライブの魅力だ。


「ツアーだからってお祝いの花を添えるつもりはない、ヘイスミを倒しに来た!」


と、ヘイスミへの戦線布告に会場が湧く。

そうやって噛みつきつつも、「YON FES(フォーリミ主催)を初めて開催するとき、一番に猪狩さんに相談した」「ヘイスミかっこいいんすよ、ずっとかっこいい兄さんです」と、リスペクトの言葉を述べた。

ラスト“monolith”が終わると、「やっぱ最後もう1曲やるわ!」と間髪入れず、定番のアカペラなしで“Buster Call”。始まった瞬間、クラウドサーファー続出。

やはり名古屋でのフォーリミはひと味違う。

ホーム名古屋でパワー全快のライブをやりきり、先輩へとバトンを繋げた。


いよいよ本日の主役、HEY-SMITHの出番。

昨年リリースした4thアルバム『STOP THE WAR』より“Instream”が流れ始め、ステージバックにメンバーたちが映し出される。

メンバーたちがステージに登場すると、待ってました!とばかりに湧き上がる歓声。ステージ前へとひとがなだれ込む。

会場の熱気アッツアツのなか、1曲目は3rdアルバム『Now Album』より“Living in My Skin”。


「安心してください。貴方達の前にいるのは本物のパンクロックバンドです。」


と、言い切る猪狩(Vo/G)。

その言葉通り、ヘイスミのライブは一切の手加減なし、全力でパンク。

Let it Punk”では会場中がパンクムード一色。

<Hey! One day you will die Just get it And make it>

というフレーズがたくさんのつきあがる拳のなか歌われた。

この日は『Let it Punk』からはもちらん、“Go Back Home”、“No Worry”など2ndアルバム『Free Your Mind』からふんだんに曲が盛り込まれていてファンには堪らないセットリストだ。

モッシュやダイバー続出のなか、それでも笑顔になってしまうのはヘイスミのライブの魅力のひとつだが、猪狩の言葉も大きな要素だと思う。


「しんどくなったらライブハウスに来い!なんかキラキラしたもの見せたげるから!」


「自分の好きなように遊んで帰れよ。隣のやつがどう思おうが、おまえの人生になんも影響ないからな」


この言葉で今日この場所この時間に自分はライブをたのしみにきたんだ、とハッとさせられる。


ライブも終盤、夏の曲やります!と“Summer Breeze”。もうすぐ終わる夏に想いを馳せ、会場に少しだけ涼しげな風が吹いた気がした。

そこからはもう止まらない。

ヘイスミの熱気に煽られ、ライブが終わってもなお会場からは「ワンモア!」の嵐。

その期待に応え、23曲やったにも関わらずアンコール!さらにダブルアンコール!

ダブルアンコールでは「フォーリミと出会ったころの曲します!」と、1stミニアルバム『Proud and Loud』より“Longest day”。

そして本当に最後、ラストでは“come back my dog”。フロアにいくつものサークルモッシュが出現。踊れ!という叫びで会場中がステップの嵐、その日一番の熱気だった。


名古屋、いや日本で一番熱い夜。

染みついた音楽の底知れぬたのしさは、汗なんかじゃ落ちないんだ。

↓載せていただきました。↓

http://ongakubun.com/archives/1478